2014年12月7日日曜日

新型コペンの所感。


今更ながら、新型のコペンに試乗してきたのでさっくり思ったことを。



先代から比べるとすごくソリッドになりましたよね。
サイズ的には、もともと軽規格いっぱいなので全幅、全長ともに変更なし。
ホイールベースも一緒ですが、全高は少しだけアップ。

ただ、見た目のイメージからすると、エッジの立ったデザインと16インチと一回り大きくなったタイヤの比率の関係で、以前より小さくなったような錯覚を覚えます。


シートは相変わらず適度にスポーティでサポートしっかりしたもの。
アイポイントも低めなので、「おースポーティー」っていう気分になれます。

メーターも中央に速度、左にタコ、右に燃料その他といったオーソドックスなレイアウトなので、特に見難いといったこともなし。

トップを閉めた状態だと上の閉塞感がすごい。
圧迫感というより、かなり寝た角度のフロントウィンドウで開口部が小さく感じるので、視界の凝縮感というか、集中した感じ。

エンジンを掛けると、なかなか勇ましいエンジン音。
静音性が必ずと言っていいほど出てくる最近の軽自動車において、ここまでしっかりと音をいれてくるのは流石といったところ。
走りだすと、走行性能はフツーにターボの軽自動車。
一般道を走る分には、CVTのDモードだと2000回転くらいをキープで淡々と速度を乗せていく感じ。
で、Sモードにするとロックアップっぽい制御になって、踏んでいくと5000回転くらいまで引っ張ります。
回転数上がればそれなりにうるさい。この辺はまあ当然といったところ。

気になったのはボディの硬さ。
先代のミラベースから一転、実質専用設計な上に、今回のコンセプトでもある「外板を取り替え可能」とするためにフレームの剛性を上げてあることもあるのですが、サスのセッティングもハードなので、段差できちんとキックバックを感じたり。

途中からオープンにしてみたのですが、屋根がなくなると更にクルマが小さく感じます。
オープンでも剛性はほとんど変わらないようなので、運転のしやすさで言うとオープンのほうが運転しやすいです。周りの注目は浴びますが。

全体的に、さすが満を持して出した車だなーっていう感じ。
ただ、クルマとしてはきちんとした、硬派なライトウェイトスポーツカーになりすぎてしまって、先代のような「まあしかたないじゃん軽自動車だし」といったユルさが無いんですよね。
軽自動車でもあそこまできっちりやってしまうと、ワインディングに持っていかないと楽しめないわけで。高速巡航には軽自動車故に絶対的な速さが足りず、高速道路で直線走って楽なGT的な要素はあまりない。

毎回しっかり走りこみたい「クルマ好き」をターゲットにして、本当にそこに向けてきっちり作りこんであるものの、先代のような間口の広さというか、とっつきやすさが無くて、それこそ今のロータスエリーゼとか、ケータハム160(スズキの軽エンジン積んだやつ)に伍するような車両になったのかと。

でも、どうせやるならココまで突き抜けたほうが歓迎されたのでしょうね。
個人的には、少し寂しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿