2017年6月22日木曜日

UTEBITのモノブロック導入

以前から気になっていた激安のモノブロックを購入してみました。
購入したのはUTEBITというメーカーのモノブロック。
180Wと300Wの2種類があるようなのですが、今回は180Wを選択。
最大の魅力は何よりその安さ。
購入時点で180Wなら7000円を切るというかなりのリーズナブルさ。
それでいて最低限の機能はきちんとおさえてあるので、とりあえずモノブロックを使ってみたい、という方も手を出しやすいかなと思います。

購入した状態だとリフレクターが付属しておらず、発光管むき出しのまさにベアバルブといった状態。
バウンスをしたりトレペなどのディフューザーを使用するならこの状態でも問題ありませんが、モノブロックやストロボのブラケットとしてよく使われているボーエンズマウントに対応しているので、汎用のリフレクターを購入して装着しておくといいかなと思います。ソフトボックスやオパライト(ビューティディッシュ)などを使用するなら、最初からそれだけ購入してしまうのもよいかも。







操作はいたってシンプル。
本体裏側に設定などのスイッチが並ぶよくあるスタイルで、現在設定値のデジタル表示とかはありません。
左下が電源スイッチ。
シーソー型になっていて、中央が電源OFF。
上に倒すとストロボのみ。下に倒すとモデリングランプを使用しながらのストロボになります。

中央にならぶ3つのボタンの一番左、赤いボタンがテスト発光スイッチ。押すととりあえず光ります。
真ん中はチャージ完了時のブザーON/OFF
チャージ状態はテストボタン上のLEDでも確認可能で、赤だとチャージ中、緑でチャージ完了になります。
右は光学スレーブのON/OFF。
画面上側、グリップの内側にある赤い受光部分で赤外線を感知すると発光します。TTLなどのプリ発行には対応していないので注意は必要かも。
それ以外にも、ボタン類の左側にある3.5mmのジャックを使用してのリモート発光も使用可能。
リモート発光については、この記事で紹介したPCケーブルと同じ方法。
このモノブロックには5mのケーブルが付属しているので、本体のシンクロターミナルか、ない場合は汎用のホットシューアダプタを用意すれば有線で使用可能になります。


右下のツマミで発光量の調整。写真の状態(一番右)だとフル発光。最小は1/16になります。
あと、電源ケーブルはPCなどでよくある3極プラグ。対応しているコンセントでないとプラグがさせないので注意。7月には2極プラグにするよ!というアナウンスが出ているので、少し待てば気にしなくてよくなるかも。

モデリングランプはG6.35ソケットのハロゲン電球。このサイズのモノブロではよくある電球ですね。このモデリングランプ、どうもストロボ発光時にOFFになっていないと思われます。まあ、モノブロック使うときはそれなりに絞って使うので、モデリングランプの光が干渉するようなことはほぼないとは思います。
モデリングランプは発光量の調整ができず、常に最大発光になります。
ハロゲン球だとかなり熱を持つので、私はモデリングランプは使用しない前提で電球も外してしまっています。

んで、簡単に使用感。

  • 操作系はいたってフツー。廉価版なのでシンプルではあるものの、必要な機能まで省かれているわけではないので、特に問題なく使えます
  • 光量調整のツマミは、フルと最小以外は現在の設定値がどの程度なのかがわかりづらい。1/2とか1/4の場所を探して自分で印をつけるしかないか
  • ISO100、光源から正面1mの場所でストロボメーターを使用してフル発光の光量を計測するとF16。つまりストロボなんかでよく使われるガイドナンバー表記だとGN16
    え、GN16ってショボくない?と思うかもしれませんが、リフレクターも何もなしでこの光量なので、実際はかなり明るいです。バウンスするとすごくきれいに光が回ります。とはいえ、カタログ表記のGN46はさすがにないと思う
  • ヒンジの設計上、真上を向けません。とはいえ天井バウンスするには十分な角度にはなるので、正直そんなに困らない
  • フル発光後のチャージ時間は2秒くらい。10万円を超えるような有名メーカー製のモノブロックだと1秒程度のものもあるのでそれらとは比較になりませんが、クリップオンのストロボよりはチャージ早い
  • 閃光時間はカタログ表記だとフル発光時1/2000らしい。かなり早い
  • 冷却ファンが付いていないので、あまり連続発光しすぎると熱が危ないかも。とはいえ、テスト用にチャージ完了後すぐに発光を50回ほど繰り返しても特に問題はなさそう。勿論、発光部は熱を持っていたので無理は禁物
  • やっぱり絞って使うことの多いブツ撮りには便利。バッテリーも気にしなくて済む

といった感じ。

あと、実は購入するまで迷っていた激安モノブロックの代名詞、Godox DE300との比較

  • DE300は300W、UTEBITは180Wなので出力に差がある。とはいえ、UTEBITは300Wのモデルもあるので差はそんなにない
  • DE300はクーリングファン付き。UTEBITはファンレス。連続発光に強いのはDE300のはず
  • DE300のモデリングランプは特殊な形状なのでアフターが面倒くさいかも。
    とはいえ、使わないならあまり関係ない
  • どちらも光量はフル~1/16
  • チャージ時間はフル発光でDE3001.5秒、UTEBITは300Wだと2.5秒。180Wのモデルでも2秒
  • DE300は現在の設定値が(EV表記だけど)液晶表示されるので、設定値の確認はしやすそう
  • 価格はUTEBITの方がお安い。1万円を切るのは気分的に大きい(と思う)
  • 本体サイズ、重量はDE300かなり大きくて重い。UTEBITは300Wのモデルでも1.61Kgなので、DE300の約半分くらい。サイズもよくあるエントリーモデルのサイズなので、半分くらいじゃないかと思われる
というわけで、サイズや重量を気にせず、チャージ時間や冷却系の安定性を重視するならDE300を、可搬性と手軽さを重視するならUTEBITといったところでしょうか。

とりあえず言えることは、アマチュアが家庭用に使用する分にはどちらも十分すぎる性能だってことです。

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