2018年3月30日金曜日

2018年版 ラジオスレーブについてもう一度考えてみる

以前、自分がラジオスレーブを導入するときに検討したこの記事
その後、情勢が様変わりしたのでもう一度ラジオスレーブについて考えてみる。


というわけで、現在使用できる各社ラジオスレーブをまとめた表は以下の通り。
価格は2018年3月末時点になります。

メーカー
Nissin 
Cactus
YONGNUO
GODOX
GODOX
機種:トリガー
Air1
V6ii
YN560TXII
X1T
X-Pro
機種:フラッシュ
Di700A
RF60X
YN560 III
TT600
TT350
価格:トリガー
8,640
12,150
4,280
5,200
8,000
価格:フラッシュ
24,840
24,700
6,860
7,200
9,700
価格(合計)
29,700
(セット価格)
36,850
11,140
12,400
17,700
GN
(ISO100,1m)
48
(105mm)
56
(105mm)
58
(105mm)
≒60
(200mm)
36
(105mm)
遠隔光量制御
光量補正域
1/128~1
1/128~1
1/128~1
1/128~1
1/128~1
光量補正step
1EV
1/3EV
1/3EV
1/3EV
1/3EV
バッテリー
単4*2&単3*4
単3*2&単3*4
単3*2&単3*4
単3*2&単3*4
単3*2&単3*2
TTL対応
×
×
×
HSS対応
×
後幕シンクロ
×
ホットシュー
×
×

【ニッシン】
前回検討時点では富士フイルムの対応品は発売予定だったものが、晴れて発売と相成りました。使い勝手はAir10の方が当然上なのですが、富士の対応品がまだないのですよね(キヤノン、ニコンのみ)。あと、結構値段が上がってしまう。


【Cactus】
フラッシュが世代交代したものの、基本的な性能は変わっていません。
今回比較の中では最高額ですが、HSSの仕組みに特徴があり、他社のものよりも出力、耐熱性に優れているメリットがあります。
また、TTL未対応と、HSSを独自規格にしたおかげで同一機種で各社カメラに使いまわせるという強みもあります。


さて、大きな話題として、当時から商品はあったものの電波法の関係で使用できなかったYONGNUOとGODOXが、技適取得により晴れて使用可能となったことがあります。

【YONGNUO】
日本法人が導入して技適対応しているのは今回ラインナップしたYN560TX-IIのみ。いろんなところで見かけるRF603やYN-622は売っていても使用はNGです
フラッシュはYN560IIIを選択。上位機種のYN560IVがありますが、大きな違いは、IVはそれ自身もトリガーとしての使用が可能です(IIIはレシーバーのみ)。今回はトリガーを別で用意する前提なので、より安価なIIIでよいのではないかなと思います。
TTLやHSSには未対応なので、(なぜかキヤノン用、ニコン用がありますが)カメラのメーカーを気にせずに使いまわせます(ソニーは端子形状が特殊なので駄目かも)。
また、機能がシンプルな分、値段も最安値。1万円ちょっとでオフカメラライティングができるという数年前から比べると信じられない環境ができました。


【GODOX】
トリガーはX1T、X-proともに技適対応品。
フラッシュはいずれもHSSに対応していますが、TT350はそれに加えてTTLにも対応します。ただしTT350は電池2本稼働なので、GN(最大出力)や発光回数はTT600の方が優秀。
またトリガーはX-Proが圧倒的に使いやすい。特にグループ選択が独立ボタンになっているので、2灯目以降が追加されたときに使いやすさが雲泥の差となります。
GODOX同士であればトリガーとフラッシュの組み合わせは自由なので、TTLが必須でなければX-ProとTT600の組み合わせがバランスいいのではないかと。
あと、AD200やSK300IIのようなモノブロックへの対応も可能なので、本格的な撮影を目指すときの拡張性はダントツで高いといえます。




というわけで、今から新たにワイヤレスライティングの環境をそろえるなら、イチオシはGODOX。組み合わせはX-ProとTT600をお勧めしますよ。

…いまCactusを使っているのですが、私もGODOXに乗り換えようかしら。

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